概要
ナウルーズ祭りは、中東、バルカン半島、中央アジア、コーカサス地方など、世界中で 3億人以上 の人々に広く祝われる伝統的な祭りです。
2010年、国連総会の第64回会議でナウルーズは国際的な祝日 として正式に認定され、ユネスコ(国連教育科学文化機関) によって「世界無形文化遺産」に登録されました。
ナウルーズは宗教的な祝祭ではなく、自然と人類の調和を象徴する祭り です。
ナウルーズの意味と由来
「ナウルーズ」という言葉はペルシャ語に由来し、「ナウ(新しい)」+「ルーズ(日)」=「新しい日」 を意味します。
昼と夜の長さが等しくなり、新しい年の始まりを象徴します。
カザフ民族は遊牧民であるため、厳しい冬を乗り越え、春の到来を祝う行事 としてナウルーズを大切にしています。
また、カザフの人々は太陽を崇拝するため、3月22日の早朝に太陽を拝み、その年の運勢を占う という伝統があります。
祭りの朝の儀式
- 成人女性は 太陽に向かって祈り、「命を育む太陽の母よ」と唱える
- 人々は互いに挨拶し、祝福の言葉を交わす
- 初日の出を見ながら、太陽に乳を捧げる
- 主婦たちは家の入口に 乳やヨーグルトを塗り、幸福と繁栄を祈る
ナウルーズの伝統と習慣
ナウルーズの期間中、人々は民族衣装 を着て、お互いに祝福を交わします。
また、前年の成果を振り返り、新年の成功と幸福を願う習慣があります。
これは、モンゴルのツァガンサル(白月) の祝い方に似ており、数日前から準備が始まります。
環境保護の儀式
- 男性たちは 湧き水の源を清掃し、泉の流れを回復させる
- ナウルーズの時期に清めた泉は、決して枯れることなく、豊かさをもたらす と信じられています
祝いの言葉
- 「ナウルーズの祝福を!悪しきものは地の底へ、食卓は豊かに、牧場には家畜が満ち、家には子供たちがあふれますように!」
挨拶の仕方
- 男性同士は 右手を握り、左手でお互いの胸を叩き、体を寄せ合う(「命の支えである胸、生活を支える両手が健康でありますように」という意味)
- 女性同士は 抱き合って挨拶
- 男女間では 握手をして挨拶
ナウルーズの伝統的な遊びと芸能
- ブランコ遊び(サウルアク):若者たちはペアになってブランコに乗り、歌ったり、お互いに親しくなったりする
- 即興詩歌対決(アイティス):
- 2人の詩人が即興で詩を作り、ドンブラ(カザフの弦楽器)を弾きながら歌う
- 勝者は次の対戦者と競い、勝ち抜き戦が行われる
ナウルーズの伝統料理
モンゴルのツァガンサルでは蒸し餃子(ボーズ) を食べますが、カザフ族はスープを飲む 習慣があります。
「7」の数字が重要視 されるため、ナウルーズの食卓には 7種類以上の料理 が並べられます。
代表的なナウルーズスープの材料:
肉(牛・羊)
穀物(小麦・米など)
乳製品(ヨーグルトなど)
油脂
塩
タマネギ
水
スープに込められた願い
7つの材料は 人生の7つの大切な要素 を象徴します:
- 喜び
- 幸福
- 知恵
- 健康
- 富
- 成長
- 守護
アルコール禁止
ナウルーズでは 酒類は一切飲まれません。
これは イスラム教の教えに基づき、神聖な食べ物のそばにアルコールを置いてはならない という考えからきています。
祝宴とおもてなし
- 多くの家を訪れ、スープを飲むほど良い とされる
- 家の年長者が 訪問者のために祝福の言葉を述べる
- 聞いた人々は 両手を合わせ、顔の前で広げ、祈りの言葉「アーミン(アーメン)」と言う(祝福を受け入れるという意味)
ナウルーズ祭りは、自然と調和し、家族や地域社会との絆を深める大切な行事です。
この春の祭典を通じて、新たな一年の幸運と繁栄を願いましょう!